西南学院小学校ITクラブに所属する子どもたちは、普段からScratchを用いたブロックプログラミングに取り組んでいる。今回は「節分のゲームをつくる」というテーマを設け、Springin’を使ったデジタル環境での作品制作を通して、より実践的なプログラミング手法やプログラミング的思考に触れることを目的とした。
① チュートリアル(20分) 教室前方に大きく表示される画面を見ながら講師と一緒に簡単なデジタル作品(コロコロゲームなど)を制作し、アプリの基本的な操作とできることを学ぶ。いわゆるハンズオン形式。
② 自由制作時間(20分) 通常のワークショップより短い時間での実施となったため、今回は自由制作時間をチュートリアルで作ったサンプルを自分なりにアレンジする時間とした。
③ プレゼンテーション、講評(10分) 自分が作った作品を全参加者の前でプレゼンし、講師は適宜講評やコメントをした。
・普段のワークショップでは一緒に作るサンプルゲームとして「コロコロゲーム」を題材にすることが多いが、今回は普段からプログラミングに触れている子どもたちが受講者であることを踏まえ、難易度を少しあげた「豆まきゲーム」を題材とした。 ・豆まきゲームのアレンジが思い浮かばない子どもたちには、「鬼をふやしてみたらどう?」「ゲームを何度でも繰り返しできるようにすればいいかな?」などのナッジを与えた。
正課クラブ時間内での実施であるため、いつもより短い50分での実施となったが、参加者全員がさまざまなアレンジを施した豆まきゲームを完成させることができた。特に多かったアレンジは「鬼を増やす」「豆を増やす」「鬼の動きを調整する」「ユーザーインターフェースを工夫する」の4点だった。
授業後に参加者に感想を聞くと、普段からScratchなどに触れている子どもたちにとってSpringin’でのプログラミング経験は新鮮に映ったようだ。「ブロックを組み合わせて決められたものを作り続けるより、Springin’で作りたいものを作ったほうが楽しい」という意見も多く寄せられた。Scratchに慣れた高学年の子どもからは「Scratchと違うので、最初はとまどったが、作り続ける中で十分理解できた」という意見が寄せられた。
2019.02.20