とりくみ紹介
全国の学校や自治体、団体や企業によるプログラミング教育のとりくみを紹介します。

東京都立石神井特別支援学校

対象・定員
①WeDo2.0 中学部2年5名 
②Viscuit 中学部全3学年生徒82名
使用言語・教材
WeDo2.0、Viscuit
使用機材
iPad、Windowsタブレット
実施回数
①WeDo2.0 50分×25回
②Viscuit 100分×2回

概要

本校は知的障害のある子どもたちが通学する小・中学部の特別支援学校である。児童生徒数は小学部100名・中学部82名、教職員数は82名である。平成26年度から、都立学校ICT計画に基づき、iPadが配備された。平成27年度東京都ICT活用推進校、平成28年度東京都情報モラル推進校として、タブレット・PCを活用した授業実践を進めてきている。
今年度は情報モラル推進校として、情報モラル・情報リテラシー教育における先進的な取組を進めている。その一環として、問題解決的なアプローチによる情報リテラシーの基礎能力を育成するため、ビジュアルプログラミング言語を活用した授業の実践を試みてきた。

2016年度、2017年度のとりくみは、「YouthSpark: Programming for all」Microsoft × CANVASによるプロジェクトの一環で実施をしております。

とりくみのねらい・きっかけ

子どもたちの創造・表現力をテーマにしたCANVASのワークショップは、特別支援学校の授業づくりにもアイデアを生かせる面が多々あり、以前から参考にしてきた。また、近年のビジュアルプログラミング言語の普及により、知的障害のある子どもたちも、その実態や特性に合わせて、「デジタルものづくりが可能になるのではないか、その体験をさせてみたい」という想いがあり、平成28年度よりCANVASと連携して取り組みを進めることができた。知的障害や自閉症の子どもたちは視覚支援を適切に取り入れることにより、見通しをもって理解したり学習を進めたりすることのできる場面が多い。直感的な操作性に優れたタブレットなどを活用して、ビジュアルプログラミング言語に取り組むことにより、自分たちでもデジタルものづくりが実現でき、またその作品を発信することも可能になる。今回のような取り組みを続けることによって、子どもたちの創造性や表現力を高めたり、論理的思考力を培うことができたりするのではないか、と考えている。

授業紹介