算数の学習における習熟度の差は、どの単元においても大きく開いていて、それぞれに応じた個別の声かけなどをしながら学習を進めています。面積については、5学年で平行四辺形、三角形などの面積を、等積変形や倍積変形などによって求めることや、不定形の面積も方眼を用いて概測することも扱っています。また「円の面積」では、円を等分して並べ替えた形を長方形とみて、円の面積公式を導きました。
伝え合うという観点では、それぞれに考えはもっていても、積極的に表現することや他の児童の考えを受けて自らの意見を述べることなどの行動は少なく、また、教師が話し合いの場を設定しても、みんなで意見を出し合い議論を尽くすというよりは、衝突を避け多数決で結論を導くことが多いです。
本単元では、ワークシートを使っておよその面積を求める算数的活動とスクラッチを用いたプログラミング学習を行いました。その中で、自分の考えをもつこと、もった考えを表現したり提案したりすること、他者の考えを理解したりグループの考えをプログラムの形で表現したりすることなどを通して、話し合う内容は焦点化されていながらも形式にとらわれることのない話し合いをさせ、コミュニケーション能力が向上することを目指したいと考えました。
*指導案より一部抜粋させていただきました。
2016.10.27