とりくみ紹介
全国の学校や自治体、団体や企業によるプログラミング教育のとりくみを紹介します。

「社会とのつながりとプログラミング」
~肢体不自由特別支援学校に通う中高生を対象とした教科科目内でのプログラミング教育実証~

実施日
2017年10月~2018年1月
使用言語・教材
1. 高等部1、2年生(準ずる教育課程)
・Hour of Code Minecraftデザイナー、micro:bit、micro:bit JavaScript Block Editor
・ノートPC、micro:bit1人2台(パソコン室)を設置した机に着席。
 [micro:bitとPCを繋ぐマイクロUSBケーブルとネットワーク環境が必要]

2. 中学部2、3年生(準ずる教育課程)
・micro:bit、micro:bit JavaScript Block Editor
・ノートPC、micro:bit1人1台(パソコン室)、1人1台の机に着席。
 [micro:bitとPCを繋ぐマイクロUSBケーブルとネットワーク環境が必要]

3. 高等部1、2、3年生(知的障害を併せ有する教育課程)
・Hour of Codeジグソーパズル、micro:bit、micro:bit JavaScript Block Editor
・ノートPC、micro:bit1人1台(普通教室)、を設置した机に着席。
 [micro:bitとPCを繋ぐマイクロUSBケーブルとネットワーク環境が必要]

4. 高等部3年生(準ずる教育課程)
・Scratch1.4、Kinect V1
・ノートPC、Kinect1人1台(パソコン室)、を設置した机に着席。
 [事前にソフトウェアなどをダウンロード・インストールが必要]
対象
メンター:計10名
受講者:計15名
公式サイト
関連リンク

概要

NPO法人CANVASと東京都立光明学園が進めた総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業(障害のある児童生徒を対象としたプログラミング教育実施モデル)の実証です。
メンター(授業サポート人材)は、プロジェクトの取り組みの1つで地域人材を対象にしたプログラミング教育の指導者育成マッチングプログラム・Kidsプログラミングサポーターのコミュニティから募集し、CANVAS・東京都立光明学園・Kidsプログラミングサポーター三者が連携して実証を行いました。

とりくみのねらい・きっかけ

2015年よりNPO法人CANVASは、日本マイクロソフト株式会社の助成を受け、「Programming for ALL」プロジェクトを開始しました。プロジェクトでは、遠隔地在住の子ども達・障害のある子ども達・女性など、現状プログラミングを学ぶ機会が充分でない子ども達を対象に授業やワークショップなどのモデルケース作りに取り組み、その際に東京都立光明学園と連携を開始し、肢体不自由の障害がある中高生を対象にしたプログラミング教育を実践してきました。
総務省事業の実証では、これまでの実証を生かし知識技能の習得だけでなく、体験が実社会での暮らしやキャリア形成に活かされるよう、下記の3つの視点を大切にした授業設計をしました。


3つの視点や生徒の特性を踏まえ、自分や他者へのサービスを考える事や、世の中の技術や製品の仕組みを知ってもらうために、自分以外の生徒が使う事を想定して作品をつくる事や、IT企業社員の方からの仕事紹介を聞く体験などの内容を4つのプログラミングの授業に取りいれました。

授業紹介