とりくみ紹介
全国の学校や自治体、団体や企業によるプログラミング教育のとりくみを紹介します。

EVA★プロジェクト

使用言語・教材
9VAeきゅうべえ
使用機材
Raspberry Pi2B、プロジェクタ、中古パソコン、Raspberry Pi周辺機材
対象
小学生、中学生

概要

「9VAeきゅうべえ」という、絵を何枚も描かなくてもアニメーションが作れるプログラミング要素をもったアニメ制作ソフト(日本語、英語、フランス語版)を、ラズベリーパイ/Ubuntu/Macintosh/ Windows用に開発、フリーソフトとして公開しています。今年は広島国際アニメーションフェスティバルのワークショップに採用されました。

「9VAeきゅうべえ」で作成したアニメーションや、GIFアニメ、Flashアニメを小学生、中学生、高校生、大学生から募集したアニメコンテスト、「PEAS Webアニメコンテスト神戸」の事務局を担当。今年が14年目で481作品の応募がありました。

アニメーションを作るワークショップを、「青少年のための科学の祭典大阪大会・サイエンスフェスタ」や、「メイカーズバザール大阪」などの地域イベントで毎年実施しています。

とりくみのねらい・きっかけ

最近の子供たちのまわりには、情報があふれすぎており、自分でストーリーを考えて作る機会が失われているように感じます。その問題を解決するために、プログラミング要素をもち、絵を描かなくてもアニメが作れるアニメ制作フリーソフト 9VAeきゅうべえを開発しました。
9VAeきゅうべえは、パソコンが中間の絵を自動作成してくれるので、自分の描いたキャラクタを、何枚も絵を描くことなく簡単に動かすことができます。ループ制御やボタン制御があり、簡単なゲームのようなアニメーションも作れます。

子供たちがアニメ制作環境を自分のものにできるように、低価格な1ボードコンピュータ「Raspberry Pi」や、中古のXPパソコンでもアニメが作れるように動作を軽くしました。音や写真も入れられます。
このワークショップは、Raspberry Piと9VAeを使えば、簡単にアニメーション制作ができることを、短い時間で多くの子供たちが体験でき、みんなが制作した作品をみんなで共有し、楽しめるように開発されました。

ワークショップ内容

Raspberry Piで形が変わるアニメを作ろう

2016年8月20日、21日に「青少年のための科学の祭典大阪大会・サイエンスフェスタ」にて小学生、中学生、高校生を対象に実施して2日間で約160名に参加してもらいました。
Rasberry Pi2Bで9VAeきゅうべえ(9va-pi)を使い、アニメーション作りをしました。

① アニメソフト「9va-pi」きゅうべえ を実行
②「ヘルプ」メニュー>「かおであそぼう(練習用)」で元絵を読み出す
③目や口をクリックし、位置や形を自由に変え、アニメーションを作成する
④作品保存用フォルダに保存
⑤参加者全員の作品を1本につなげてプロジェクタで再生

「9VAeきゅうべえ」はプログラミングの要素をもったアニメーション作成ソフトです。図形の配置によって、動きをプログラミングすることができます。

作成したアニメーションは、ラズベリーパイを使ったローカルサーバーに保存し、リアルタイムに1本のアニメーションに結合して再生します。