平成24年度から平成26年度までは、群馬県桐生市にある中高一貫校である樹徳中学校・高等学校にて、年間7回(1回3時間)行われる課外授業である研究ゼミで実施しました。研究ゼミは中学3年から高校2年までの生徒を対象に行われる選択型の課外授業として実施。プログラミング学習には全体で120名超の生徒のうち20名~30名が毎回参加しました。
平成27年度から現在までは、同じく群馬県桐生市にある樹徳高等学校(中高一貫校とは別)で、主にパソコン部の活動でプログラミング学習を実施しています。
顧問をやっていたパソコン部で既にプログラミング学習を行っていたましたが、生徒たちと話しているとパソコン部に入っていなくてもプログラミングに興味を持っている生徒が結構いることが分かりました。生徒たちが興味があるのに勉強する機会がないので何とかならないかと思っていたところ、研究ゼミの話が持ち上がったため、プログラミング学習に重きを置いた講座を開講。先に参加者は20名ほどと書きましたが、どの回もパソコン部員は10名以下であり、残りはプログラミングに興味を持って参加してくれた生徒です。
プログラミング学習をするためには、技術的なことは確かに教えないといけませんが、コンピュータと対話するためには、どういった思考をすればいいのか、ということを前提に講義を進めていきました。また、生徒によって興味を持つ方向が違うので、初年度はコンピュータグラフィックスに注視した内容にしたが、次年度からは生徒たちにテーマを選ばせ、そのテーマに則って「研究」ができるようにしました。
①コンピュータグラフィックス基礎論
②画像処理入門
③画像圧縮論
④3DCG入門
⑤HTML入門
⑥SVG 入門
⑦Javascript 入門
①コンピュータ基礎論
②ハードウェア技術
④ネットワーク論
⑤グラフィックス論
⑥研究発表準備
⑦研究発表
①Raspberry Pi の設定
②Scrach と Minecraft Pi
③Python と Minecraft Pi
④ブレッドボードプログラミング
⑤Python プログラミング
⑥Java プログラミング
⑦Web プログラミング
こちらがやらせたいことを話して行わせることよりも、生徒たちがやりたいことを行わせる方が効果がありました。ただし、生徒たちに自由にやらせたとき、彼らがつまづいたときにサポートできる人員としては2,30名に対して1人というのは少しきつかったように感じています。しかし、グループを組ませて取り組ませるとグループ内で協力して教え合ってくれるという効果があることが分かりました。
そこで、1回3時間を半分に分け、前半は講義、後半は実践という内容にしたところ、生徒が実践しお互いに検討する時間が増えたので、とても良かったと思っています。
2016.10.27